父の携帯を買い替える - circulus-lacteus’s diary (hatenablog.com)
続きです。
携帯ショップに行くまでにやっておくこと、二つがあった。
ひとつは、未送信メール問題だ。
父は、記憶を補うために、携帯の未送信メールで、毎日の行動記録だとか、人の名前だとか、主治医の説明だとか、終わった予定これからの予定だとか、たくさんの記録を保存していた。
わたしがガラケーからスマホに変えたとき、未送信メールは移行できなかったので、父に「この未送信メールを自分宛に送っておくといいよ」と伝えた。
父は、これまで、メールを自分宛に送るということをしたことがなかったのだろう、
「そんなことはできん。間違って、大事なメールが消えたらどうするんじゃ。」と混乱状態になった。
わたしがやるのが早いと思って、「そうだね、じゃあ、わたしにやらせてもらえるかな?もし万一消えても、コピーが残るよう万全のやり方でやるから。」とお願いした。
「よかろう」と承諾してくれた父がのぞき込む横で、わたしはバックアップをとりながら、未送信メールをすべて父宛に送った。ふう。
もうひとつは、わたしが携帯ショップに行っている間、緊急時の父との連絡手段がなくなる問題だ。
携帯がないので、父の家の固定電話から連絡してもらうことになる。
父はたぶん、緊急時に固定電話の電話帳を開いて、わたしに電話をかける余裕はなくなるだろう。
なので、子機のワンプッシュダイヤルを登録することにした。
取扱い説明書を見ながらやるのだが、何度やってもできない。
…な、な、なんと、その取扱い説明書は、昔の固定電話のだったw
「この昔の取扱い説明書、もう要らないんじゃないの?捨てちゃおうか。」と言うと、
父は「要る」と言う。
なんで要るん💨と思うも、忍耐、忍耐、
今のわたしの任務は、この子機のワンプッシュダイヤル登録だと思い直して、
新しい取扱い説明書を探して、登録完了。
ワンプッシュで自動的にわたしの携帯につながるようになった。父に練習もしてもらった。
そんなこんなしているわたしに、父が「けっこう頭がいいんじゃのう」と言う。
まるで大発見みたいに嬉しそうに言うので、笑ってしまった。
はい、そのお言葉、光栄であります。
これで携帯ショップに行くまでにやっておくことは終わった。
(続く)
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