日曜日は、アドラー流山の会だった。
今回のわたしの学びは、野田俊作著『勇気づけの歌』の
雑草抜いても次々生えてくる
それより大きな花を咲かせよう
マイナスなくす努力をするよりも
プラスを伸ばす努力をすればよい(11)
…この部分に凝縮されていた。
長女のところの小2の孫は、聴覚や嗅覚が敏感な子だと思う。
風がゴーと強く吹く音を怖がるし、トイレの臭いが苦手で吐いてしまうときがあると言う。
肌ざわりにも敏感だ。
幼稚園年少のとき、制服を着るのを断固拒否して、お気に入りのスウェット地の着古したワンピースを着て、6月始めまで登園していた。
制服の肌ざわりが嫌だったらしい。
理解のある幼稚園で、それでOKとしてくれていたので、本人はいたって楽しく登園し、親もあまり気にせずにおれた。
6月に入ったある月曜日、突然、本人が「制服を着て行く」と言って、制服を着て登園したそうだ。
孫は、楽しく幼稚園に通いながら「ここは自分の居場所だ。お友だちのようにわたしも制服を着よう。」と2か月かけて結論づけたのかもしれない。
それ以来、卒園まで制服で登園した。
今では、長女にとって「入園式のとき、みんなパリッとした制服を着ているのに、うちの子だけ着古したヨレヨレのスウェット地のワンピだった」と笑い話となっているが、当時は、制服拒否=発達障害という人もいたようで、彼女なりに少し胸を痛めているようだった。
小2になった今も、孫はやはり、敏感で繊細な子だが、
敏感で繊細ゆえのやさしい子なので、お友だちはたくさんいる。
お勉強はあまり得意ではないようだが、毎日給食を楽しみに学校に行っている。
「苦手なところを克服する努力をすべき」という私的感覚はわたしにもあるし、この国の多くの人々がもつ価値観なのかもしれないが、いま困っていない子どもに、急いで教える必要はないと思う。
子どもが何か目標を見つけ、その目標を達成するために、苦手なことを克服する必要があると考えれば、きっとその子なりにがんばるだろう。わたしは、そんな子どもたちの姿をたくさん見たことがある。
親たち大人は、子どもから協力を求められれば、その時できることをして応援すればよいと思う。
孫の、やさしさや友だちがたくさんいるところ、給食が楽しみで学校に行くところ、この子独自の敏感さや繊細さが人々との暮らしのなかで有益に使えるように、
「大きな花を咲かせる」援助について、今回は午前午後の学びを通して、じっくりと学ぶことができた。
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アドラー心理学講座「特殊診断質問ワーク」が、2023年6月10日(土)横浜市で、6月11日(日)流山市で開催されます。
特殊診断質問とは、アドラー心理学の心理療法であるライフスタイル分析のために考え出された特殊な質問方法のことをいいます。質問にはたくさんの種類があります。たとえば「子どものころ、大人になったら何になりたいですか?」とか「魔法使いがあらわれて、どんな願いでも3つかなえてあげると言ったら、何を頼みますか?」といった種類の質問です。
どんな質問を使うかは、当日のお楽しみです!
グループワークで楽しくすすめていくそうです!
お申込み・お問合せは、一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japan <info@adler.or.jp> まで。
詳細は以下のとおりです。