むくみ(3)

父の血液検査で、軽い心不全の結果が出ていると、訪問診療の先生から電話連絡があった。

むくみと血圧の上昇で、心臓ががんばりすぎて、心臓のはたらきが良くない状態になっているだろう。

 

ここ数日、むくみが悪くなっていると思う。

とくに、ふくらはぎと足の甲がパンパンになってきている。

漢方薬の服用を中止しても、体重は4キロ増えたままだ。血圧も、170~180台と高い。

さいわいなことは、父が、これまでどおり、食欲もあり、よく眠れていて、息苦しさなどの苦痛がないことだ。わたしはとても助かっている。

 

先生は、増えた4キロはすべて水なので、元の体重に戻ることを目標に、利尿剤で水を出す治療をしましょう、とおっしゃっている。

先生のお話では、利尿剤を使うということは、父の身体にとっては水分を制限するということになるわけで、

水分制限によって、父がこの猛暑のなか熱中症にならないよう、周囲は注意する必要があるそうだ。

実際、尿が出すぎて、脱水になるというケースもあるそうだ。

エアコンのなかにずっといても、95歳と高齢なので、何が起こるかわからない部分もあると思うので、気をつけようと思う。

わたしがやることは、毎日、父の体温と血圧と体重の測定をして、父の身体状態を観察することだ。

今後、診療所の看護師さんが、時々電話をくださって、わたしの観察を先生に報告してくださるそうだ。

 

訪問診療に切り替えるまでは、とくに病院がやっていない夜間や週末や祝祭日に父の具合が悪くなると、父の保護責任者として、わたしは判断に迷うことがあった。

こうして病院と密につながれているのは、とてもとても、ありがたい。