近所のコンサートホールに、フォーレ四重奏団が来ると知って、その演奏風景を市のインフォメーションモニターで見て、ぜひ行きたいと思った。
夜の外出は、8月の始めに、近所のスパへ長女家族と行って以来だ。
行くためには、父の夕方の食事の時間を少しずらしてもらわなければならないので、父に相談した。
父は、8月のスパの時とは違って、近所でコンサート、ということがイメージしやすかったようで、特に困惑することなく、「行ってくるとよい。」とあっさりOKしてくれた。
夕食をいつもの18:30より30分早めてもらって、コンサートへ行ってきた。
夫と長女を誘ってみたが、今回は行かないとのことなので、ひとりで行った。
(写真は「毎日クラシックナビ」ホームページより)
フォーレ四重奏団は、ドイツのピアノ四重奏団だ。
近所のコンサートホールに、海外の演奏家が来ること自体めずらしい。
ほぼ満席状態だった。
プログラムは、ブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番ト短調op.25」と、ムソルグスキーの「組曲『展覧会の絵』」だった。
久しぶりに、ライブの、良質の音に浸ることができ、幸せな時間だった。
四人の息の合ったドラマティックな演奏に会場は盛り上がり、演奏が終わっても拍手が鳴り止まなかった。
アンコールでは、「クリスマスだからね、a lot of presentsだよ」などと英語で話しながら、アンコール曲を3曲も演奏してくれた。
アンコール曲もまたとてもよかったのだが、思いのほか時間がのびて、終わったのは21:00時ちょっと前だった。
タクシーを使うと10分程度で家につく。
だが、タクシー乗り場には人がたくさん並んでいたorz
…それでもなんとか21:20には家に着いた。
ちょっと焦ったけれど、父の就寝前の片付けや着替えの介助の時間には間に合った。
父は21:30~22:00に就寝の支度をするのだ。
「おかげで良い時間を過ごせました。ほんとうに、たいへんありがとうございました~。」と父に言って、父の就寝前の片付けや着替えの介助をした。
父の協力があって、フォーレ四重奏団という素敵な演奏家に出会えた。
ここ数日、コンサートで販売していた、フォーレ四重奏団新作の『After Hours』というCDを繰り返し聞いて、余韻に浸っている。
ドビュッシー、ドヴォルザーク、Rシュトラウス、ヤルッコ・リーヒマキといった作曲家のピアノ四重奏小品、クラリネットとピアノ四重奏曲、声楽&ピアノ四重奏小品で構成されている。
どの曲も珠玉の作品で、アルバム構成のストーリー性も感じて、繰り返し聞き入ってしまう。
このアルバムで知ったヤルッコ・リーヒマキというフィンランドの作曲家が気になる。
クラシック、現代音楽、タンゴ、ジャズと、彼が手がける作曲・編曲は多彩だ。
フォーレ四重奏団とともにヤルッコ・リーヒマキの世界を探索する楽しみができた。