長いお付きあい

父方の先祖代々のお墓は、山口県菩提寺にある。11年前に父がこちらに移住してきて以来、叔母がお墓のお世話をしてくれていたが、山の中腹まで登らなければならないので、お世話が難しくなってきた。ここ数年は、お墓の改修などで、祖父の代から長年お付きあいのある石材店の社長さんがお世話してくださっている。ありがたいことだ。

今年も、父のパソコンに、お墓の写真が数枚届いていた。お盆前の暑いなか、お墓の周囲の草取りをし、墓石をきれいに洗い、お花をたくさん活けてくださっていた。写真をみると、祖父母や父母や親戚たちと度々お墓参りにいった、懐かしい思い出がよみがえってくる。わたしでさえ懐かしいのだから、父の懐かしさはひとしおだと思う。いま、父が入院中なので、わたしがお礼をさせてもらった。

父は、このお墓に入りたいこと、そして、わたしの手によって墓じまいをすること、これらの希望を10年前から言いつづけている。用意周到の父だ。父の思いはもちろん大事にするつもりだが、墓じまいについては、叔母やいとこたちとも相談して決めることになるだろう。いずれにしても、この石材店の社長さんにお願いしてお世話になる。

世代交代して、長いお付きあいはまだ続く。都会ではかなり減ってきているように思うが、こういった持ちつ持たれつの長いつながりに、わたしは安心感をもつのだと思った。

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次女から今年教えてもらった夏の炊き込みご飯。とうもろこしと、お塩だけだが、たいへんたいへん美味しい。とうもろこしの芯を一緒に入れて炊くのが美味しさの秘密だと思う。