散髪屋さん

父は月に1回、訪問の散髪屋さんを利用している。

費用は出張料金も加算されるので高いのだが、父は車椅子の移動がたいへんなので、訪問してもらえるのは、わたしにとっても大変助かる。

 

昨日も、いつもの散髪屋さんの熟年のおばさまが、エプロン姿で、自転車できてくださった。

このおばさまは、明るくほがらかな方で、いらっしゃると場がパーっとやわらぐ。父もパーっとやわらぐ(笑)。

わたしにも、「玄関の鉢植えのお花、きれいですね~」などど、よく見ていてくださって、声をかけてくださる。

「相手の関心に関心を持つ」ということを自然になさる方だと思う。

 

この散髪屋さんが父は一番お気に入りのようだが、訪問看護師さん、ヘルパーさんも、明るくほがらかな女性たちだ。

父は、訪問のおばさまやおねえさまがいらっしゃると、テンションが上がっている。

ヘルパーさんの事業所から、男性のヘルパーさんを入れてもいいかとの相談があったときは、父は瞬時に断っていた(笑)

 

父はデイサービスだとかショートステイだとかに一切行きたがらず、家のなかだけで暮らしているので気分転換ができないのではと少し心配だったが、ほがらかなおばさまおねえさまに会うことで元気をもらっているようだ。

 

退院後3ヶ月たち、父の身体機能や認知機能は悪化していくことなく、いまの暮らし方で安定してきたと思う。

訪問してくださる方々との関係も落ち着いたと思う。

ここのところ、テレビでニュースや、好きな囲碁や相撲の番組を見るようにもなってきた。

わたしも、今の段階の父のお世話に慣れてきた。

父と相談しながら、少しずつ仕事も入れることができるようになってきた。

 

ファミリーサイクルでいう、定常状態から次の定常状態に移る「過渡現象」は、この3ヶ月で終わったかなと思う。

よいお正月を迎えられるように思う。

 

…といって大丈夫だと油断していると、これまでの経験から、「事件」は起きるので、一事一事丁寧にやってしていこう。