自助グループ

昨日はアドラー流山の定例会だった。

みんな晴れ晴れ、初参加の方も、お久しぶりの方も、「来てよかった。また来ます。」と喜んで帰っていかれた。

 

アドラー心理学は、人生の諸問題を、「どうすれば私も他者もともに幸せになれるだろうか」という視点から、一貫して考えていく。

定例会は、「自助グループ」だ。

自助グループには、「はい、教えてあげます」「答えはこれです」と言ってくれるような先生はいない。そうした先生がいるグループは、支配/依存の「縦の関係」の構造に陥りやすいので、アドラー心理学の継続学習グループには馴染まない。

 

自助グループでの「先生」は、アドラー心理学の理論と思想と技法だ。

具体的には、パセージテキストだったり、『基本前提の歌』だったり、エピソード分析のアルゴリズムだったり、アドラー心理学の理論と思想と技法が凝縮されているテキストが「先生」だ。

グループのメンバーが困っていることについて、1セッション2時間~3時間かけて、全員で考えていく。

テキストに基づいて、若葉さん~ベテランさん老若男女全員で、それぞれが持つ力を合わせてうんうんと考えていくなかで、相談者が自ら「他者も私もともに幸せになるために、私にできること」を見つけて、暮らしの場に持って帰る。

セッションのプロセスを共有した相談者以外のメンバーも、勇気づけられ、自分の暮らしへのさまざまなヒントを持って帰る。

こうした勇気づけの循環の場が立ち上がるのが、自助グループの醍醐味だ。

 

わたし自身、アドラー心理学に出会ってかれこれ30数年になるが、毎月1度はこの勇気づけの循環の場に身をおき、アドラーがいう人生の3つのライフタスク、つまり「愛のタスク」「交友のタスク」「仕事のタスク」に向き合ってきた。劣等の位置にドーンと落ちた数々のことも、できるだけ「協力」の方向で乗り超えてこれた。

ありがたいことだ。

 

昨日は、アドラー心理学への恩返しとして、これからも仲間たちとともに、こうした自助グループ運営を続けていきたいと、しみじみと感じる素敵な時間だった。

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今日の庭の花たち。秋の名残の花たちだ。寒いなか一生懸命に咲いてくれて、初冬の世界に彩りをそえてくれる。

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2023年1月8日(日)スタートの、流山パセージ日曜日集中コースのご案内です。残席3です。

お申し込みは、adchiba2013@gmail.com(アドラー流山)までお願いいたします。

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