アドラー流山の会に参加した。
午前は、パセージリーダーさんが、パセージ6章の通し稽古をなさった。
熱心なリーダーさんに、頭が下がる。
わたしも、メンバーとして、孫の事例を出した。
ロールプレイをしてもらうと、孫を溺愛しているのがバレバレでおもしろかった。
楽しいロールプレイだった。
孫に会える時は限られているので、ばあばのお役目として、これからも孫を溺愛します(笑)。
午後は、エピソード分析を使ったグループセッションだった。
午後担当のリーダーさんの進行で、まず始めに、エピソード分析を支えるアドラー心理学の理論(基本前提)について、『基本前提の歌』(野田俊作著)を用いておさらいをした。
『基本前提の歌』はぜんぶで48番まであるが、
わたしは32番のところで、最近94歳の父の介護生活が落ち着いてきたのは、前回のフォロー会でここを学んだからだと気づいた。
ひとりが協力的な生き方を
学んで相手を尊敬信頼し
勇気づければ二人の関係が
変わって自分も相手も幸福に(32)
前回の学習会では、わたしのエピソードを分析してもらった。
そのエピソードでは、わたしは、身体機能だけでなく認知機能も低下している(短期記憶が消えていく・思考の視野が狭くなり、つじつまの合わない話をする)父に、変わってほしい(前の父に戻ってほしい)という非現実的な目標で、父を裁いていたことが、分析をしていくうちにわかった。
メンバーさんは、そんなわたしに寄り添ってくださり、一緒に考えてくださった。
みなさんとのエピソード分析によって、わたしの頑なな心が溶けていった。
認知機能が低下しても、父の人格の本質的な部分は、前の父とは何も変わっていないことに気づいた。
人となりは何も変わっていない - circulus-lacteus’s diary (hatenablog.com)
この学びをもとに、この1ヶ月暮らしてみた結果、
父は、父がこの世に所属するうえで大切にしてきた価値観「人に失礼にならないように考え行動する」にもとづいて、父なりに今も日々努力を重ねていることが多々見えてきた。ほんとうに、父はそういう人だ。
父を尊敬・信頼するにつれ、次第に、父との関係が、落ち着いてきた。
なんでよ💨、となる時もあるにはあるが、おかげさまで、身体機能・認知機能が低下したそのままの父と、ずいぶん穏やかな日々を送れるようになってきた。
父によって、今のわたしは、たくさんの勉強をさせてもらっている。
ありがたいことだと思う。
今回の学習会でも、グループでのエピソード分析を行ったが、事例提供者さんのエピソード分析にとても感動した。
いろいろな思いを超えて、必要されている人への援助をあきらめない事例提供者さんの美しさへの感動だ。
今回も、心のお手入れができた。
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お知らせです。来春1月8日(土)スタートのパセージ日曜集中コースが、流山市で始まります。パセージは、アドラー心理学のグループ体験にもどづく育児学習コースです。
お申込みは、adchiba2013@gmail.com(アドラー流山)まで。