ねずみのおかーさん

3年前から、長女の家ではデグーという種類のねずみを飼っている。

デグーは社会性が高いそうで、この子もたいへん人懐っこくて愛くるしい。

「仲間」と認定すると、自分からすり寄ってくる。

長女家では、このねずみさんを、家族の一員として、それはもうたいそう大事に育てている。

長女は、きっと、この子と過去世に縁が深かったのだろう。

わたしにとっては、5番目の孫のようなものだ。

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この画像はインターネット(anicom you)より引っ張ってこさせてもらったのだが、よく似ている。

ドブネズミみたいだが、種類が違うらしい。

草食なので、においもない。

体長20センチくらいで、丸々している。

 

このねずみくんが、先日の朝、突然餌も水も食べなくなって、巣のなかでぐったりしていると言う。

夕方になっても、変わらずぐったりしていると言う。

小さいので、餌も水分も取れないと、いっきに弱るのではないかと、ばあばとしても心配だ。

この日は、かかりつけの動物病院が休診日だったが、長女が、先生に連絡をとったところ、急患扱いで診ていただけることになった。

 

原因は、ケージの柵をかじりすぎて歯並びが悪くなって、伸びてきた歯が舌にささっていたそうだ。

このねずみくん、構ってよ~遊ぼうよ~と、金属ケージの柵をガジガジ噛んでアピールする。

やりすぎて、歯並びが悪くなってしまったそうだw

 

デグーは草食なのだが、草食動物は一日食べないだけでお腹が動かなくなって大事に至るらしい。

九死一生の状態だったわけだ。

 

病院で歯を削ってとりあえず改善はしたようだけど、歪んだ歯並びは治らない。

ねずみは歯列矯正できないものねw

歯はまた一ヶ月で伸びてくるからまたなるかもしれないし、ならないかもしれないらしい。

 

ねずみくんは、治療してもらって、だんだん元気になった。よかった。

 

長女は、深さが60~70センチあるプラスチックの衣装ケースで、ねずみのおうちを自作した。

水槽のような中で飼うのが、このねずみさんにとっては、安全のようだ。

プラスチックの衣装ケースのなかには、砂場、エサ・エサ入れ、給水器、寝床(隠れ家)、止まり木・かじり木、回し車、ペット用ヒーターが、工夫によって配置されて、快適そうだ。

もともと使ってたケージの天井の網にパネルヒーターが付いていたのを、衣装ケースに乗せて屋根にしているので、脱走もできまい。

こうして、ねずみくんは、新しいおうちに引っ越した。

また何かしでかすかもしれないけど、とりあえず一件落着。

 

ねずみのおかーさんはたいへんと、長女は言う。

ねずみのおかーさん歴3年、ごくろうさんの出来事だった。