長女家の小4の孫は、この夏休みの終わりの頃に、「今日は、家族と一緒に出かけずに、一人で家で留守番をする」と言い出したそうだ。
一人で家で好きなことをして過ごす時間も大事だ。
長女がお昼ごはんとおやつを用意しておくと、長時間、楽しく留守番していたと言う。
長女が、家に帰って、「今日は何してた?」と小4孫に聞くと、
「色々していました。詳しくは秘密。…と答えるのよ。」と、長女は笑っていた。
そういえば、長女たちも小学生のある時期から、わたしが聞いたことに対して、言いたくないことは、答えてくれなくなった。
野田俊作先生は「秘密が持てるようになったことは、よいことです」と言われた。
秘密が持てるのは精神医学上よいことなのだそうだ。
秘密を持つことが難しいということは、自分と他者の境界が持てないということだ。
秘密が持てるようになったことは、子どもの成長にとって、喜ばしいことなのだ。
それを聞いて、
子どもの話を聴くときは、「子どもが話したいことを、子どもが話したいだけ聴く」ということを意識するようになった。
パセージでも自助グループでも、そのような「話の聴き方」をアドバイスしてくれる。
実践すると、ほんとうに、子どもは、自分が話したいことは、たくさん話してくれた。
結果、子どもについて親が知っている情報には、かなりの偏りがあったw
ときに不安になり、「信頼、信頼」と呪文のように唱えることもあったw
…が、思春期の親子関係はよかった。
親の意見や協力が必要だと思ったことは相談してくれた。
そして、よく一緒に遊んだ。
「秘密が持てるようになったことは、よいこと」ということを教えてもらわなかったら、わたしの場合、「知りたい」という欲求のまま、子どもの心にズカズカと入りこむような話の聞き方をして、思春期の親子関係は最悪になっていたという自信がある(笑)
わたしの場合、子どもたちが小さい頃に、野田先生とアドラー心理学の子育てに出会えて、本当によかったと思う。
…そんなことを思い出した。
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9月~11月に、柏市・習志野市・流山市で『不登校の子を勇気づける』の講演と、流山市で『思春期の子を勇気づける』の講演があります。
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