ルールについて

11月の、アドラー柏のオンライン勇気づけの会では、ルールについて考えた。

子どもに、共同体感覚に矛盾しない共通感覚を学んでもらうためには、ときにルールを決めることが必要だ。

Passage(パセージ)では、ルールを作る目的は、家族がしあわせに暮らすためであると明記されている。

 

振り返れば、Passageに出会う前、子どもがあまり納得してないルールを押しつけて、わたしは子どもを支配しようとしていた(汗)

そして、わたしは、ルールを守らない子どもを、上から目線で裁いていた(汗汗)

すると、ルールを巡って、子どもとギクシャク権力争いとなった(汗汗汗)

つまり、家族がしあわせに暮らすためのルールとは到底いえなかった…orz

 

家族がしあわせに暮らすために機能するルールは、親子でよく話し合って、親子がそのルールの必要性や内容を納得していることが大事だ。

…親が一方的に子どもに課したルールは、往々にして守られないし、多くの場合権力争いを引き起こすのではあるまいか。

 

また、このルールおかしいんじゃない?と子どもに言ってもらえること、子どもがルールの論理性に疑問を持つことはとても大事だ。

たとえば、「勉強しないと夕食のデザートはありません」という"ルール"は、勉強しないことと、夕食のデザートが食べられないという結末には合理的な(道理に合った)つながりがなく、非論理的だと思う。

詭弁を見抜くチカラを子どもにもつけてもらいたいし、親子で賢くなって、親も子も納得する合理的な(道理に合った)ルールをよく考えて、よく話し合って決めたい。

 

育児は、人類の未来を作る人々を育てるという大切な仕事だ。

アドラーは、戦争のない世界になるように、人々が暴力を使って問題解決するのではなく、話し合って協力的に問題解決する世界になるように、育児や教育について研究した。

いまの世界は、このままだと、いつか核戦争や環境破壊によって人類が滅亡してしまうように思う。

Passage Plus(パセージプラス)では、「永続可能な文明のために」(テキスト30-R)のところで、「私たちは答えを知っています。あとは実行するだけです。」と述べられている。

アドラー育児の大目標は、永続可能な文明を築くためだと思う。

ルールについても然りだ。

ルールの必要性や内容の合理性について、さまざまな機会に、子どもの意見をよく聴いて、よく話し合っていきたいと思った。

 

 

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12月19日(火)、流山市にて、アドラー心理学育児の教育講演『勇気づけ~思春期ヴァージョン~』が開催されます。

お問い合わせ・お申し込みは、nagareyama.passage@gmail.com まで。

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