朝夕は涼しくなってきたが、日中は30℃以上の厳しい残暑が続く。
かかりつけの内科のN先生が「こんなに暑さが長引いていると、その分秋が短くなって、冬になる。春だって今までより早く暑くなっている。そのうち春と秋がなくなるんじゃないかw」と言う。
N先生が言うように、確かに日本は、春と秋がなくなっていくように感じた。
それでも、季節の移ろいを楽しむ日本人の心は保ちたいと思った。
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今週末に近畿方面で行われるシンポジウムの、ツイン司会の仕事を引き受けたことにともない、シンポジウムの準備と、父のショートステイ(3泊4日)の準備でバタバタしていた。
シンポジウムの準備はSlackを使って行った。
Slackにあがってくる、シンポジストさん方の原稿やパワーポイントを、会場で聞く人々の立場で読んで、よいところや気づいたところをお伝えした。同じように、シンポジストさんも互いに伝え合ってくださっていた。
それを繰り返しているうちに、原稿とパワーポイントは、第3稿、第4稿と推敲が重ねられて、珠玉のようにうつくしい仕上がりになっている。
シンポジウム当日は、こうしたシンポジストさん方の発表を生かして、有意義なディスカッションがしたい。
ここ数日は、司会ふたりでテーマの確認や時間配分や質問などの構成を話し合い、だいたい決まった。
Slackを作ったり、Zoomでの打ち合わせのホストをしたり、パワーポイントの操作をしたり…、司会のふたりはパソコン仕事が苦手なので、緊張の連続だったw
これらも、みなさんが役割を超えて手をさしのべて助けてくださり、わたしたち司会がイメージしていたような、よい場、よい仕上がりのものができた。
協力して(与え合って)事にあたると、ひとりではできないようなさまざまな可能性を満たすことができるという、ありがたい体験をさせてもらっている。
父は、ショートステイは生まれてはじめてだ。デイサービスにも一度も行ったことがないので、ショートステイがどういうところなのかイメージできず、「部屋にトイレはあるのか」など何度も同じことを聞く。
部屋は個室で、トイレは部屋を出てすぐのところにあるそうだが、環境の変化は転倒のリスクを高めるので、部屋にポータブルトイレを入れてもらうことにした。
…そういう説明を、父は何度聞いても忘れてしまうので、何度も繰り返すw
まあ、百聞は一見に如かずだが、それを言っても、今の父には受け止めてもらえないので、
父が繰り返す疑問にたいして、わたしは初めて聞いたかのように、ショートステイの担当の方から聞いたことを繰り返し答えているw
着替えなどの持っていくものの準備は、父は「自分でする」と言うが、父の処理能力を超える準備のようなので、結局わたしがやらせてもらった。
持ち物にはすべて名前を記入しなければならず、靴下など名前が書けないものには、名前を刺繍した。
薬も、日にちごとに朝昼夕・就寝前と分けてパックしなければならなかった。
父はわたしの顔を見ると、「ああ面倒じゃ」と言う係だw。
その掛け声のおかげで(笑)、もう荷造りはすっかり終わり、父はいつでも行ける状態だ。
父は、「面倒じゃ」とは言うが、「行きたくない」とは言わない。少しは楽しみなのかな。。
もし「行きたくない」と思っているけれども言わないでいてくれるとしたら、その親心がありがたい。