父の近況は、大きな変化はないが、
小さな変化としては、嚥下機能の低下が進んでいる。
1ヶ月くらい前から、普通のご飯は飲み込むときに詰まると言うので、普通のご飯とお粥の間くらいの水分量の軟飯にした。
食べる量については、普通のご飯のときはお茶碗軽く一杯(160g)食べていたが、軟飯にして、お茶碗七分目(110g)くらいに減った。
おかずの量も、多いと言うので、2割~3割減にしている。
食べる量が減ると心配になるが、父が「これで良い」というので、良いのだろう。
食事は楽しみにしてくれていて、配膳したものは、時間をかけてよく噛んで食べてくれる。
「食べ疲れじゃ」と言って途中30分くらい横になって休憩タイムをとることもあるが、食べられると言ったものは、残さずに食べてくれるので、ありがたい。
チャーハンなどの混ぜご飯は、具をあらかじめ弱火で15分くらい蒸してやわらかくしたあとで軟飯を混ぜて作る。リゾットのようだ。こうすると飲み込むときに詰まらないと言う。
老人食は、離乳食を反対にたどる感じなのだろうと思っている。
軟飯は、離乳食後期の時期に、1歳前後の子どもが食べるやわらかさだ。
離乳食の反対をたどると、軟飯が飲み込めなくなると、主食は粒が残ったお粥になり(離乳食中期)、やがて、つぶし粥やポタージュスープ(離乳食初期)になっていくのだろう。
つぶし粥もポタージュスープも飲み込めなくなると、父は胃ろうはしないと言っているので、どうなるのか…。
…と考えると少し怖くなるが、その時になって、訪問診療の先生や看護師さんやケアマネさんと相談しながら、わたしにできることをするのだろう。
父を支える在宅介護チームの方々に、家族も心理的にとても支えられていると思う。
…なので、今日おいしく食べてもらうことだけ考えることにする。