何度も、何度も。

急に厳しい寒さとなった。

夫がインフルA型になって39℃の高熱で寝込んでしまった。今日で3日目だ。夫は身体が丈夫な人なので、寝込むなんてものすごくめずらしい。

わたしにうつらないように、食事も、夫が寝ている部屋の前に置いておくと部屋の中で食べてくれて、ずっと隔離状態でいてくれている。

今わたしにうつると、うちは回らなくなる。

 

夫は、食器洗いと、重いものの買い物と、ゴミ出しと、掃除機かけと、義母のお世話をしてくれているので、夫が寝込むとわたしはその分忙しくなる。

が、さいわい義母は今は調子が良いので、病院の付き添いはないし、洗濯と着替えなどの身の回りのことは自分でやってくれる。義母のお世話については、わたしはいつものように食事を作るお役目だけ(お掃除はヘルパーさんが入ってくださっている。)なので、助かった。

 

どんなに気をつけていても、病気になって動けなくなることはある。

わたしが病気になって動けなくなると、一番父が困ると思う。父の日常が回らなくなる。とても気がかりだ。

 

今朝父に「わたしがインフルなどで動けなくなったら、お父さんはどういう風にしたいですか?」と聞くと、

ショートステイか…」と言う。

今年9月に初めてショートステイに3泊4日で行って「もう行きたくない。」と言っていたから、父の「ショートステイ」という答えにちょっとビックリした。

父「…じゃが、ショートステイは急には空いてないじゃろう。」と、ショートステイは、しかしながらダメじゃな、という面持ちのご発言w

わたしは、たぶんどこか1室くらいなら空いていると思ったけれど、不確かな意見なので、それは言わずに、

わたし「ショートステイが空いてない場合、どういう風にしたいですか?」と聞くと、

父「一人でなんとかやる」と言うwww

わたし「一人でなんとかするんですか?」と思わず言った。

父「そうじゃ」と言うw

たぶん、よく考えずに言っていると思ったので、

わたし「やることは、着替えとか、身体を拭くとか、お薬塗るとか、洗濯とか、食事の準備とか、ポータブルトイレのお掃除とか…」と言うと、

父「…できんなあ。」と遠い目で言う。

今の父は、未来の予測を手伝うと、まあまあ現実的になるのだと思う。

わたし「そうねえ。どうしたらいいでしょうかねえ?」

父「・・・」

わたし「ヘルパーさんに入ってもらうかな…」

父「ヘルパーに入ってもらうのは好かん」

わたし「……そうなんだ。じゃあ、明日ケアマネさんがいらっしゃったときに聞いてみましょうか?」

父「それがよかろう。」

という先送り的会話をした。

 

人に頼らず自分でなんとかしたいという父の思いはよく理解できるが、その思いを尊重して、ではそうしてくださいとは、今の父には言えない。かといって、父が納得していないのに、ヘルパーさんに入ってもらいます、と言うのもよろしくないと思う。これらの真ん中あたりに、いろいろな選択肢があるだろう。

 

ケアマネさんは、たぶん、ショートステイは1部屋くらいは緊急でも大丈夫だとおっしゃるように思うし、ショートステイが空いてない場合の対処も提案してくれるだろう。

父とふたりでケアマネさんのお話をよく聞いて、またこの話題で父と話し合おうと思う。

 

そのためには、父が自分が言ったことや人から聞いたことを忘れてまた元に戻っても、あきらめてしまわずに、何度も「お父さんはどういう風にしたいですか?」と尋ねながら、ゆっくりと、可能性を検討しながら話し合うのが大事だと思うようになった。

「この前も言ったでしょ💢」は禁句だw

初めて話すように、何度も、繰り返していると、父の認識が「上書き」される可能性が上がって、父が納得できるところで折り合いをつけられる(わたしも折り合いをつけられる)ところがあるということを、わたしも学習したから。失敗をたくさんして、1年かかったがw。