落ち着いてきたかな

父が退院して3週間が過ぎた。

父もわたしも、介護生活のペースがだいぶつかめ、落ち着いてきているように思う。

 

父は入院生活の延長のような、静かな暮らし方で落ち着いてきている。

デイサービスもなかなか良いですよ、と勧められるが、父は「行きません」と言う。

父のペースで家で過ごしたいのだろう。

わたしも、行きたくないのにデイサービスに行くことはないと思っている。

訪問の方々が来る火曜と水曜以外は、朝2時間くらい、午後から3時間くらいベッドで横になり、本やテレビを見ながら眠っている。本もテレビもそばにあるだけで、わたしには、ずっと眠っているように見える笑。

それでも夜も眠れるそうだ。

赤ん坊のように長時間よく眠っている。

睡眠が必要なのだろう…。

 

そんななか、父と相談しながら、一定時間のわたしの外出もできるようになってきた。

わたしが「だいじょうぶ?」というと、父は「ええよ。転ばないように、必ず、歩行器を使うから、心配せんで出かけてもええ。」と言う。

わたしが出かけないときも、必ず、歩行器を使ってほしいのですけどねぇ…w 

とはいえ、わたしが出かける日にちと時間を父はメモと携帯とで二重チェックし、その時間は転倒しないよう気を張って慎重に過ごしてくれるのだ。たいへんありがたいことだ。

 

昨日は、お昼時に用があって出かけた。

「お弁当箱に詰めたお弁当」の失敗?の次は、今回は父の好物のにゅうめんにしてみた。
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父の好物のにゅうめんは、素麺をゆでたのの上に、薄焼き卵とお揚げさんのたいたんとキノコのさっと煮をのせ、小ネギを散らしたものだ。母がよく作っていた。

 

今回、ゆでた素麺に具を乗せて、出かける前に、父のところの冷蔵庫に入れておいた。

 

父には、お昼ごはんの時間に、冷蔵庫から歩行器に乗せて運び――父はテーブルつき歩行器を気に入っている――、食卓の傍に置いているポットのお湯を注いで、濃縮めんつゆを入れて食べてもらうよう説明した。

 

食べ方の説明したときは「ふんふん」と聞いていていた父だったが、食後の感想を聞いたら、「冷たかった」「味にむらがあった」と教えてくれた。

 

おとーさん、お湯が少なかったんじゃないかい? そうだ、ポットのお湯を何ccと具体的に言うのが良かったんだー、などと思った。

 

ただ、父は退院後、料理はやらないことにしたので、お湯の量を何cc計量カップで測って…は頼めばメモしてやってくれるかもしれないが、負担になると思う。

そこで思いついたのだが、今度は、THERMOSのスープジャーに適量の熱々のおつゆを作っておいて、ザーっとかけてもらうことにしよう。その方が簡単だ。

これは、わたしはナイスなアイデアだと思えるのだが、また予想外のことが起こるかもしれない笑。そしたら予想外を楽しみたい。

 

そして、最近思うのだが、わたしは父を知っていると思ってたが、知らないことがたくさんあるということだ。なので父についての「発見」も楽しみたい。

 

…こういう暮らしに、わたしが慣れてきたことが、落ち着いてきたと感じる理由かもしれない。。。