祭りの後の筋肉痛は、葛根湯を飲んでしっかり寝たら治ったので、夫と一緒に、長女の家の庭仕事に行った。
わたしは不調のとき葛根湯がよく効くと思う。
庭仕事をしていると、いつものように、小3と小1の孫たちが「お手伝いする~」と言って出てきた。
「お母さんは昼寝してる~」とのことで、お仕事がお休みのお父さんと3人で家で遊んでいたようだ。
前日が雨だったのに、恒例のホースで水撒きと泥団子作りを始めた人たち。
小1の人が、泥だらけの手形を家の外壁にベタベタとつけていくのを、小3の人がホースの水で流していくという遊びを、ケラケラ笑いながらやっていた。
おもしろい遊びを考えるね。
ひとしきり遊んだあと、「草取りのお手伝いするから、鎌を貸して」と小1の孫が言う。
わたしの草取り用の鎌は、3本の爪がついていて土を掘り起こすタイプだ。
貸すと器用に土を掘り起こしながら草取りを始めた。よく見ているのだな。
小3の孫は、庭の隅っこに咲いていた黄色い花を「この花なあに?」と言う。
かれこれ30年くらいまえにサフランを植えた記憶がよみがえって「サフランだよ~」と言った。
夫が周りを掘り返してみると球根がたくさんあったようで、この球根を小3の孫とふたりで、せっせと花壇に移していた。
(…家に帰ってサフランの花を調べると紫色だった。あれは何の球根なんだろう。。クロッカスかなあ。。訂正しなきゃ。)
わたしはだんだんエネルギーが切れてきたので休憩しながら眺めていた。
子どもが孫になったけど、30年前と同じだ。
30年前も、夫と子どもたちとこの庭でこうして過ごした。
のどかで澄明なひとときだ。
これがわたしたち夫婦にとっての、家族の原風景のような気がした。