成長のタイミング

春本番になってきた。

今日は上着を着なくてもセーターだけでちょうどよかった。

 

次女と孫たちが帰っていった。

今回、孫たちを見ていて思ったこと。

 

1歳になったばかりのあーくん、

急ぐときはハイハイだが、

あーくんのなかで、歩こうという意思が芽生えてきたのがわかる。

来たときは、1歩2歩だったが、日に日に歩数が増えて、5歩6歩歩くようになった。

子どもたちの成長を見ていると、その子その子によって、それぞれ、成長のタイミングを決めているのがわかる。

周囲の大人は、子どもが決める成長のタイミングに添って、育てていくのが、子どもにとっても大人にとっても、結局はしあわせだと思う。

 

パセージとパセージ・プラスを開発した野田俊作先生は、

「言葉が出る前の乳幼児はしつけを考えなくてもよい。たくさんかわいがって育てることで、この世に生まれてきてよかったという『基本的信頼感』が育成され、不安の少ない安定した人に育つ。2語文がでたら、しつけを始めましょう。」とおっしゃっている。

 

確かに2語文がでるまえに、しつけは無理だと思う。

いま、あーくんは、段があれば登るのが楽しいようだ。

子ども用のハイチェアからテーブルに登るのも好きだ。

「テーブルはごはんを食べるところだから、登ってはいけないんだよ。」と言って、ダッコしておろしても、またきゃっきゃっと登るw

今の、あーくんにとって、新鮮な遊びなのだと思うので、まあ、気が済むまでやってもらっている。

 

昨年の1歳のゆったんもテーブルに登るのが好きだったが、

今の2歳半のゆったんは、もうテーブルに登ることはない。

ゆったんにとって、テーブルは、もう登って遊ぶ場ではなくなったのだと思う。

ゆったんにとって、テーブルは、食事をしたり、本を読んだり、工作をする場だ。

 

手先が器用になり、言葉も2語文や3語文を話せるようになって、遊びが広がってきた。

まだまだおとぎ話の世界の住人だが、「してもよいこと」と「してはいけないこと」も、だんだん理解できてきている。

 

ゆったんの最近のブームは、霧吹き遊びだ。

霧吹きをしてもよい場所は、お外またはお風呂場ということは、ゆったんは知っている。

お昼寝の前に、ベランダで霧吹きで静かに遊んでいると思っていたら、洋服が水浸しになっていたw

自分に霧吹きしていたらしいw

自分に霧吹きすると、洋服が水浸しになるという因果関係を、ゆったんは体験から学んだことだろう。

ひょっとして、忘れてまたやるかもしれないが、繰り返し体験から学んだことは、きっとしっかり覚える。

 

おかあさんが、ゆったんの着替えをして、「お昼寝してから、お庭のお花にお水をあげに行こう。」と言うと、

「いまするー」と泣く。

「お昼寝の時間だよ。お花さんもお昼寝してるよ。」とおかあさんから言われて、

「これダッコしてねるー」と、からっぽになった霧吹きを抱っこしてお昼寝をすることに決めたゆったん。

おかあさんは、霧吹きを抱っこしているゆったんを、トントンして寝かしつけていた。

ダッコして寝ると、忘れずに、起きたらすぐに、お花に水やりができるね。

 

…しつけは、その子の成長のタイミングに添って、遊び心をもって、ゆっくりやっていくのが良いのだと、ばあばは学ばせてもらっている。

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