きざし

8月のオンラインでのアドラー英語読書会は、

Eva Dreikurs『Adlerian Theory :An Introduction 』(対訳版『エヴァ・ドライカース『アドラー心理学へのいざない』大竹優子・河内博子訳)の51ページを読んでいった。

子どものライフスタイルの発達について書かれていた。

Adler found that the behavior of even young infants shows direction and pattern, and by the end of the first year of life purposive behavior and patterned striving can be very clearly identified. Increasingly, the chaild's assessments of immediate circumstances become integrated into a "view of life". (アドラーは、幼い赤ちゃんの行動でさえ方向性とパターンを持っていて、1歳になるころには目的をもった行動や繰り返される努力が大変はっきりと同定されることを発見しました。目の前の状況に対する子どもの評価は徐々に「人生観」に統合されていきます。)51ページ

ここを読んで、2歳11ヶ月のゆったんと、1歳5ヶ月のあーくんも、小さいながら、たしかに、それぞれの個性というか、それぞれの生き方の方向性とパターンのきざしが見られると思った。

「view of lile(人生観)」に統合される前の、まだ「きざし」の段階だけれど、それぞれ違っていて興味深い。

 

ゆったんは、1歳のころから、図鑑をじっと見るのが好きだった。ゆったんが指さしたものを、周囲の人々が「これは~~だよ」と教えると喜んだ。何度も繰り返しているうちに、名前を覚えていった。今では図鑑に限らずいろんなことをよく知っていて、「これは~~だよ」と教えてくれる。

 

あーくんは、図鑑は見ない。身体を動かすのが好きだ。とにかく、よく動く。そして、ゆったんや大きい子と同じことをしたがる。できないと、ひっくり返って泣く。泣くときも笑うときも声が大きい。泣き方も笑い方も元気いっぱいで派手なので、見ているこちらはおかしくなって笑ってしまうw

 

人はすべて平等で、人としての価値に上下はない。

 

足りないものを数えるのではなく、

ゆったんはゆったんらしく、あーくんはあーくんらしく、社会のなかで自分のチカラを発揮して、まわりの人々と協力しあって暮らしていけるよう、

彼らが「私は能力がある」「人々は私の仲間だ」と感じながら育っていくよう、

つまり、共同体感覚が拡がる(widen the chaild's Social Interest)ように、

彼らを勇気づけていきたいと思った勉強会だった。

 

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